画像詩作品

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「 親鳥 」

「育む」という言葉を「羽含む」と書いてあったのを見ました。
万葉集の中にも 「我が子羽含め天の鶴群」とあるそうです。

親鳥が羽の中で卵を抱き自分の体で暖める姿からきているそうです。

私達も、同じように育まれて来たことを、
自分自身が親になって、ようやく気づいたものでした。

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2013年 6月 28日 掲載

201363
「月色の花」

この画像詩は、IKEさんの写真に詩を入れさせて頂き始めた頃の作品です。
雨の続く頃・・・名も知らぬ雑草が少しでも光へ近づこうとしているようでした。

黄色い沢山の粒状の花を咲かせる、どこででも見られる雑草ですが、
それはまるで、小さな星達を集めた宇宙を真似た花のようです。
それが私には・・・月や星に憧れて咲いているようにも、思えたのです。

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2013年 6月 03日 掲載

2013531
「祈り」

元気の気、天気の気、気候の気、大気の気、気持ちの気・・・
これらは全て、目には見えませんが 確かに我々のまわりで存在するもの・・・。
想いとか 言葉とかも、そうですが・・・見えなくても、
それぞれに波動を持ち 存在しているものだと、私は思っています。
「大好き」とか 「愛している」と、言う言葉は
最強に素晴らしい波動を持っている、魔法の言葉だと聞いた事があります。

ましてや、祈る想いは 必ず願う所へ届き形になる・・・と、信じています。

2013年 5月 31日 掲載

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「立螺の響けば」

          
ほら貝を吹くことを 「立螺=りゅうら」 と言いうのだそうです。
法螺貝が楽器とはべつに修験道の修業に使う法具とされているからとか・・・。
          
法螺貝の音が響けば悪が退散し、          
場を清め心を正す意味で「立てる」と表現するのだそうです。
          
確かに、行者さんのほら貝が鳴り響くと          
体の中まで その派動を感じ、シャッキとする気がします。

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2013年 5月 20日 掲載

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「夢に夢見し」
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レム睡眠中に見る夢と、未来に描く夢と、
自分の思いを現実の中で見る夢も
どれも同じ「夢」と言い、同じ「夢」と書きます。

叶えられない夢も、想像や眠りの中で叶えられると
脳と心を錯覚させて満足できると良いのに・・・。

しかし、眠っている間に見る夢は、
点と点を繋ぎ合わせるだけで実際には
思いもよらぬ夢を見る事の方が多い気がします。

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2013年 5月 11日 掲載

20130501 
「帰路」

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人の心は淋しがりやで我が儘です。
ふと、叶いもしない夢を見てしまう日もあります。

鳥達や星達は、迷うことも飽きることもせず
体と心 同じ方向へと素直に向かうのに・・・。

なのに私達は時間に追い立てられ、
家路を急ぐ身体とは別に心は、このまま穏やかな場所へ
行けるものならと、立ち止まるような夕景写真でした。

2013年 5月 01日 掲載

20130326 
「春の舞」
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幾重にも重なる伊予路の山々に残っていた
白いものが消え・・・
春を迎える準備を始めます。

まだ肌寒い花冷えの頃ですが
霞みのかかる山腹に淡い色が挿されると・・・

そこへ桜色が舞いおり
桜木から春が訪れたことを知らせます。

そう、春が咲きました。

2013年 3月 26日 掲載

120314 
「待ちぼうけ」

どうしてもう少し早く気づかなかったのだろう?とか
あと、もう少し早かったら良かったのに!とかって
思うことはありませんか。
しかし長く生きて来てやっと最近・・・
今だからこそ良かったのだと感じることがあります。

昨日までの日々は今日の為にあったのでしょう。
明日は今日の為に待ってくれているのでしょう。

母が教えてくれたことがあります。
明日は明日の風が吹くとは・・・今日を頑張った人の事・・・。
今日、頑張らなければ明日の風は吹かないって・・・。

2013年 3月 14日 掲載

20130225
「おぼろ月夜」

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朧月は春の季語、
水蒸気に霞んで見える春の月のこと・・・。

でも春とは名ばかり、今年の降雪量は記録的とか!
まだまだ四国の夜もきーんと凍えそうです。

今日26日は、如月の満月・・・
澄み渡った寒空には 煌めく星達も黄色い冬月も
とてもよく似合います。
12星座の中でも 最も繊細と言われる乙女座 満月です。

なんとなく俳句でも詠みたくなりそうですね♪

2013年 2月 26日 掲載

2015130
[神聖な場所]

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明日から2月末まで 愛知県知多市でギャラリー展です。
「みどりうさぎ」として医療施設での展示ボランテイアを
開始させて頂いたのは、四国中央病院での看護デーに
開催されたロビー展示でした。

その作品達の中でまず誕生したのが「神聖な場所」です。
心臓の鼓動を感じるような「神橋」の写真を選びました。
ちょうど4年前の 2月2日のことでした。

長いような短いような・・・
しかし、人生の終盤戦を彩ってくれる素晴らしいものに
出逢えたことを、深く感謝しております。

2013年 2月 01日 掲載

13118 
[蝉氷]

この「せみごおり」とは・・・
季語から頂いたタイトルです。

透明で薄いセミの羽根のような・・・
太陽が昇ると溶けてしまう、
はかなげな氷のことだそうです。
真夏の短い命のセミと、冬の薄い氷・・・
なんか繊細な感覚ですね。
研ぎ澄まされた
絵のような言葉だと思いました。

左手から朝日を迎えた、池の薄氷の写真
そっと、溶けていったのでしょうね。

2013年 1月 18日 掲載

201316 
「 四恩 」
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この「四恩」とは、弘法大師・空海の言葉です。
自分は自分自身で生きているように思いがちですが、

両親の愛と想いにより誕生し育まれ・・・
遠い いにしえからの縁と繋がり・・・
今在る場所と家族や周りの人々に支えられ・・・
宇宙 自然など目に見えないものに守られ・・・

これら4つの恩を「四恩」というのだそうです。

その中で 自分という生命がひとつ存在できるのでしょうね。
新たな思いの中で、ふと思いました。

2013年 1月 06日 掲載

_20121229 
[過去から未来へ]
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今年も幕を降ろし始めました。
ふと振り返る時・・・
鮮烈な記憶さえもが
僅かに過去へと後退します。
遠い過去が 我々の脳の中で
幻想となってゆくように。

悲しみは自らの記憶の中で薄め・・・
幸せは幾重にも包んで・・・
それらを学として未来記憶の夢を
創造してゆくのかも知れませんね。

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2012年 12月 29日 掲載

20121222 
「 ありがとう」

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この時期は、沢山のお心やステキなプレゼントを
届けて頂く事の多い頃です。
こっそり隠して、サプライズをくださる人♪
花屋さんにメッセージを託してくださる人♪
手作りの品を私の為に創って下さる人♪

沢山の お気持ちに「ありがとうね♪」って以外に
未だ、ステキな言葉を見つけられずにいます・・・。
この想いを、画像詩にのせて届けます。

Thank you, Thank you so much.      roro

2012年 12月 22日 掲載

 
「気紛れな花」
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梅雨空には
紫陽花の花がよく似合います。

雨に打たれて泣く時も
お日様の光を水滴に集めて笑う時も

同じ場所で咲く
同じ花なのですよね・・・。

色んな日々を繰り返しながら
色んな心を重ねながら

夢色の花を咲かすのでしょうね。

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2012年 6月 29日 掲載

「命」

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無限大の宇宙で誕生した命の奇跡
小さな碧い星で刻む命の意味

生命を造るために選ばれた細胞は
ひとつずつ父と母からもらい・・・
それすら奇跡で、
ましてや分裂を繰り返しひとりの人として
生まれ生きていることの偉大な奇跡

切なさを感じる時・・・その意味を想う事も、
時には良いのかも知れませんね。

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2012年 5月 18日 掲載

 
「赤き糸」

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人の出逢いとは不思議なものです。
まして縁あって、契りあった人なら特に・・・
お互いの人生を共に生きる一生には
幸せな日も悲しみの日もあります。
互いの存在を必要とし、
かばい合い慈しみながら生きる

それはまるで散る桜花の
花いかだの如くに 寄り添い合い 
人生の川面を流れてゆくようです。

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2012年 4月 19日 掲載

 
「 古き雛 」

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今日で弥生3月も終わります。
この街に嫁いで来た時、私と一緒に
初節句から飾ってもらった私のお雛様も
共にお嫁入りしました。

無くしてしまった扇や、髪飾り・・・
それらにも、ひとつひとつの思い出があります。
両親の祈りの中で飾られ、
ひと春毎の成長を 見守って来てくれたのでしょうね。

そのお雛様も私も、ずいぶん歳を重ねました。
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2012年 3月 31日 掲載

 
「花の夢」

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春とはいえ、夕刻には雪のちらつく 3月11日(日)
私達の夢が皆様のご支援のもと、
民間非営利活動団体「NPOみどりうさぎ画像詩協会」
として春色の花を咲かせて頂きました。

風に運ばれて来た 小さな小さな ひと粒の種から、
地中に根を出して・・・まだ頼りない双葉を空に広げて・・・
ひとつづつ ひとつづつ夢を叶えてきました。
これからも、私達の思いに ご賛同くださる方々と共に
夢の花を美しく咲かせてゆきたいと願っております。
一面に咲く野辺の花のように・・・            感謝

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2012年 3月 17日 掲載

 
[春待ち桜]

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北風の中でも木々は、
枝の先から 春の支度を始めています。

私達は・・・
必ず春が来ることを知っているから
心の冬も、
冬の季節をも、
忍びながら越えられるのでしょうね。

春よこい・・・早くこい・・・

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2012年 2月 09日 掲載