時計・・・・・2011・6・2


時計

真夜中に時の流れる
音が聞こえた
驚いて目をさますと
時計の秒針が
ぐるぐると回転していた

私の心が止まっていたから
部屋の時間も止まったままだった
前を向いた心に合わせ
電波時間が慌てて修正していた

慌てなくてなくていいのです。
これが正解なのか
どれが普通なのか
誰にも分かりはしない

今の この刹那さえ
虚像なのかもしれないし
間違いかもしれない
嘘なのかもしれない

だから
急がなくていいのですよ。

2011年 6月 02日掲載
Home » みどりうさぎの子守詩 (片井 絽々) » 時計・・・・・2011・6・2 (現在のページ)