みどりうさぎの子守詩 (片井 絽々)
秋の暮
大好きな大好きな父さんが
旅立ちの準備を始めた
会うことも叶わぬコロナ禍の2年
許された5分間が最期なのか
優しさと癒やしの人
目を開け話そうとしてくれる
「しんどい?」と、尋ねると頷いた
触れたくて撫でたくて
伸ばした手の中で再び眠りに落ちた
どうか苦しくないように
どうか痛く無いように
無で眠れることだけを祈る
大好きな大好きな父さん
ずっとずっと同じ世界で居て欲しい
だが苦しい体で頑張らせたく無い
父の両親と父の兄さんに
穏やかな眠りの中で迎えに来てと
泣きながらお願いをした
人は老いてしまった時
生きて来たままに死んで行く
子供達と孫達の悲しみと祈りは
全て父さんへの愛しさ
病院のベッドで眠る母には言えない
でも二人は もうすぐ逢える気がする
桜とは・・・
様々な心色を溶かせて
咲いた花のような気がします。
そして・・・
愛しい想いを愛でた後、
切ない想いを東風に吹かせて
舞い散らすのです。
謹賀新年
2021年 明けましておめでとうございます。
旧年中は 大変お世話になりました。
本年も何卒宜しくお願い申し上げます。
地球規模でのパンデミックの中・・・
年末に救急搬送され父が何とか命を繋いでくれました。
家族さえも面会できず、祈る事しかできませんでしたが、
会えずとも祈りは届きました。
祈りと想いは距離も時間も飛び超えて行くのですね✨感謝
今月の23日、このまちの商店街でクリスマスカーニバルがあります。
初めてのマルシェ・・・です。
なんと72店のブースの皆さん、仮装しま~す!
私達は長い耳を着けて、可愛い?うさぎさんになります(笑)
準備をしていると・・・
早速、この画像詩の注文がありました~ ♪
意識的なコトって
ステキに思えるのだけれど
カッコイイのだけど
心は動かないのですね。
無意識なコトって
気付かないまま心に沁みてきて
人は人を受け入れるのですね
しかし この寒波で伊予路の山々は
全ての木々を真っ白いオブジェに変え・・・
空にはオレンジ色の上弦の月と
星達を散りばめて・・・
泣きそうな程に優しい夕景に
出逢えさせてくれました。
千年の月 今日を閉じ
想い余して
夕焼け空が沈む
千年の月 秋降らし
風がしみると
コオロギが啼く
千年の月 冬控えさせ
銀色の矢羽根を
星が射ち放つ
千年の月 気まぐれに
こころ奪いて
人を叶わぬ恋に泣かせる
千年の月 千年の孤独
夜に吊るされ
何を眺めて何思うて
ひと夏が揺れている
見えない程の
風に促されて
暑く熱かった景色が
わずかに別な色を加えた
僕は知っている
夕刻を数えながら
ひっそりと夏が
思い出へと
変わって行くことを
誰もが夏に疲れた振りをして
寂しさを隠すのだろうね
正方形の和紙を
丁寧に折りたたむ
母の手から
生まれる折り鶴は
真っ直ぐに
ただ 真っ直ぐに
日々を飛ぶ
器用なのか
不器用だったのか
その折り鶴は
鋭角な羽を広げ
精一杯
ただ 精一杯に
羽ばたいた
手先も目も老いて
不恰好な折り鶴
息を入れ
手に乗せて笑う
故郷の家で
待って居てくれたなら
それだけで良い
花色を
どれ程の色彩で
描こうと
その一片に
及ぶことはなく
色なき絵に
想い彩る
こころ色
あらゆる言葉を
探そうとも
この思いは
言い尽くせず
無言の中だけに
語れる真実
仏教では我々が生きている世界を東に位置する此岸といい、
彼岸とは西に位置する悟りの境地といわれます。
彼岸の入りの昨日、元気な笑顔で お会いできます事を祈っておりましたが、
みどりうさぎの画像詩も お気に召して頂いておりました・・・、
衆議員議員 白石徹 先生のご逝去の報に接しました。
どれ程に無念だったことかと、胸が痛みます。
ご家族のお顔も浮かびます・・・。
心より ご冥福をお祈り申し上げます。m(__)m
山河や七つの海さえも
銀河に位置する星座でさえも
一刻ごとに姿を変える
不変とは言葉の在るのみか
せめて人の心くらいは
自分の想いくらいは
生々世々と信じているが
今の切なさに戸惑ってしまう
森羅万象 時空を亘り
瞳に捕らえぬモノ達でさえ
移ろうことを定めとし
存在する意味を許されたのか
今日は、ホワイトデーですね。
心なしか 何やらそわそわ?!(笑)
でも、何においても トキメキのある人生とは、
かけがえのない幸せなのでしょうね♪
いくつになっても、トキメク人生を送りたいものです。
かけがえなき
縦とは
いにしえからの
宇宙との時空間
横とは
この星に生かされる
全てのモノ達との繋がり
繰り返される命の流れ
縦と横が交差する
奇跡が創造した地点
繊細な偶然に出逢えた人
かけがえ無き君の存在
かけがえ無き自分の存在
ひとりひとりの幸せが
寄り添って
ひとつの幸せになる
寄り添った幸せが
再び心に帰り
ひとりひとりの幸せになる
自分だけの幸せなど無く
隣人だけの幸せも無く
幸せの定義は共有結合に似て
人の心には
二本の触角があり
見えないモノを視る
初めての人と出逢う時
左右に振れて
人心地を感じている
お互いの触角を伸ばし
控え目に触れ
人は人を受け入れてゆく
景色
秋は追いやられるように
秋は逃げるように
何処かへ消えて行った
紅葉に染まる木々を
あざ笑うかの如く
凛と立つ竹林がある
かといって 地中の根も
同じかと言えば
繊細な不安を隠している
どの心であっても
見せたく無い部分が有り
気付か無い振りも優しさ
冬が忍びがちにやって来る
寒さを抱く風の
自分自身を悲しみながら
季節が流れてゆく
見えない程の
風にゆれて
暑かった
原色の景色が
そろりと
散っていく
僕は知っている
夕刻と朝を
幾度か重ねながら
ひっそりと夏が
思い出に
変わってゆくことを
誰もが夏に疲れた振りして
寂しさを隠しているのだろうね
半月の夜
体温18度
心も体も仮死状態
酸素を無くした
ミトコンドリアは
どれ程の愛を与えても
死を選ぶしかない
かすかな記憶の夜空に
満月が浮かぶ
突然の君の手が
満月を半分に割いた
オレンジ色に輝く半月を
その手に乗せて差し出した
私は戸惑い首を振った
君は何ら躊躇も無く
私の胸を開くと
半月を体内へ押し込めた
甘酸っぱい香りが
温かさと共に満ちて来る
恐々目を開けると
君の自慢気な顔があった
ミトコンドリアは
深い呼吸を3度繰り返し
月光の温度へと体温を促す
再び体と細胞と心が
宇宙と繋がった