花火色の花・・・・・2011・7・1
穏かな朝の蓮の葉に、キラキラのみずたまりが・・・
自分の色を持たない水滴が、僅かな朝の時を周りの景色に色を染めて輝く・・・。
[花火色の花]
蓮の葉表の小さな分子が
色ある色に焦がれて揺らぐ
鳥の赤色
夕日の茜色
木の実の黄色
若葉の翠色
星の碧色
蓮池の藍色
朝の紫色
漆黒の空に見た
あの夏の花火のようにと
次の雨が上がった朝に
煌めき色した花が咲いた
総てを受け入れ総てを溶かし
花火色した光を咲かせた
それも 刹那の花と知りつつ
2011年 7月 01日掲載
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