矢車草・・・2013・5・10
心に刺さった涙のような
青い花の淋しさよ
風に言われて北を向いた
空に呼ばれて西を向いた
眼を閉じ故郷へ向いて想う
幼き日々よ 夕焼け空よ
何ひとつ辛いことなど知らず
何ひとつ苦悩することなど無くて
振り向くと父が見ていてくれた
どんな時も母が待っていてくれた
若かった頃の 父よ母よ
小さな私と弟よ
あの日の庭に咲いていた
矢車草が今年も咲いたと
ただ 一緒に見たいと 思い出しただけのこと
ただ 一緒に頷きたいと 思い出しただけのこと
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2013年 5月 10日掲載
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