砂時計・・・2013・4・6

130406

 
「砂時計」
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六十兆個の心の粒が
六十兆個の夕暮れの中で
六十兆個の風に吹かれ
六十兆個のかすかな音になる

ひとり ひとりの悲しみは
ひとつ ひとつの星粒となり
煌めく約束の核を抱きて
もういちど心の分子となる

六十兆個の命の粒が
六十兆個の夜明けの中で
六十兆個のかすかな音と
六十兆個の花と咲く

ひとつ ひとつの輝ける粒は
ひとり ひとりの時を刻む

それはまるで砂時計だった
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2013年 4月 06日掲載
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